2024年11月2日(土)、川崎市立川崎病院の講堂にて、「KAWASAKI看護の魅力発見フェア2024」が開催されました。
看護職のキャリアや働き方の多様性に触れ、現場で活躍する看護師のリアルな声を通して“看護の魅力”を再発見する本イベント。
当日は、看護学生や現職の看護師、地域住民まで、幅広い層が参加しました。
開会にあたりメッセージ
公益社団法人 川崎市看護協会 会長 堀田 彰恵
本日は、KAWASAKI看護の魅力発見フェアにご来場いただき、誠にありがとうございます。
足元の悪い中お越しいただいた皆様に、まず心より感謝申し上げます。
本イベントは、川崎市内で働く看護職の声を通して、多様な働き方・生き方があること、そしてその一つひとつに看護の“魅力”があることを知っていただきたいという想いで開催いたしました。
療養型病院、急性期病院、訪問看護、老健、特養、クリニック──
本日はさまざまな現場から登壇いただきますが、どの職場も看護師としての役割があり、違ったやりがいがあります。
看護の世界は、ライフステージやライフイベントによって働き方が変わりやすい職種です。だからこそ、私たちは“戻れる場所がある”こと、“仲間がいる”こと、そして“看護の魅力”を共有できる場所を大切にしたいと思っています。
復職を考えている方、ブランクがある方、進路に迷っている学生さんも、今日の出会いを通じて、少しでも看護への一歩が前に進めたら、私たちにとって何よりの喜びです。
本日が、看護に関わる皆様にとって、“もう一度、看護っていいな”と感じられる時間になりますように。
そして、看護の未来がこの川崎から、また一歩広がっていきますように。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

イベントプログラム
時間 | 内容 |
13:00〜14:30 | 看護の魅力発見シンポジウム(各分野の看護師による発表) |
14:30〜15:00 | 看護技術体験・病室再現コーナー |
15:00〜16:00 | 看護相談・情報展示ブース(調査報告・プロジェクト紹介など) |
- 看護体験では、再現された病室で血圧測定や物品操作を体験可能。
- 情報展示では、看護協会の活動やキャリア支援プロジェクトを紹介。
- 相談ブースでは、復職希望者や学生の進路に個別対応する看護師も常駐。
シンポジウム:現場のリアルにふれる6つのストーリー
シンポジウムでは、川崎市内6つの異なる分野で働く看護師が登壇。
現場でのやりがいや困難、働き方の変化、看護への想いなどを、自身の経験を交えて語りました。
それぞれの発表は、単なる職場紹介にとどまらず、「なぜこの場所を選び、続けているのか」が伝わってくる濃密な時間となりました。
各登壇者の個別レポートはこちら
- 療養型病院|穏やかな環境で“生活に寄り添う看護”を学ぶ
- 急性期病院|高度医療の最前線でキャリアを築く
- 訪問看護|“その人の人生”に深く関わる在宅ケア
- 介護老人保健施設|“暮らしと医療”をつなぐチームケア
- 特別養護老人ホーム|最期まで“その人らしさ”に寄り添う
- クリニック|地域に密着し、一人ひとりと向き合う看護
学生・参加者の声:「リアルな話が未来の道しるべに」
質疑応答では、「仕事と家庭の両立で悩んだことは?」「スキルアップはどのようにしてきたか?」など、学生や若手看護職からの質問が多数寄せられました。
登壇者からは「辛いときは仲間と笑い合った」「研修だけでなく人生経験もスキルアップ」といった温かな回答が寄せられ、会場は共感と笑顔に包まれました。
おわりに
「看護の魅力発見フェア」は、単なる情報提供の場ではなく、“看護に関わる人同士がつながり直す場”です。
ブランクがある人も、これからの人も、今現場で頑張っている人も、誰もが肯定される時間がここにはありました。
看護の形はひとつではありません。
でも、どの形にも共通しているのは、“誰かの人生を支える仕事”であるということ。
看護の一歩を踏み出したいすべての人へ──「看護って、やっぱりいいな」と思える場所を、この先の未来にも。
川崎市看護協会は、これからも地域に根ざした“看護の力”を育み、支えていきます。