地元に根付いた「親身な医療」を100年以上、数世代に渡って行っている岡野内科医院の院長にお話を伺いました。
Q. どのような人材を求めていますか?
基本的にはおしゃべりが好きで、おせっかいの好きな方、こういった方たちが入ってもらうのが一番かなと思います。検査、検査だけで進めている診療所ではありませんので、どちらかというとお話し好き、そういう中で何かしてあげたいという気持ちを持っている方たちであれば我々は大歓迎です。
Q. スタッフの方はどのように働いていますか?
うちは祖父の代からずっと医療に携わっていて、職場である診療所と住まいが本当に密着しているスタイルですので、スタッフの方たちの中にもそういう働き方の人たちが確かにいらっしゃいます。お昼休みは自宅にパッと戻って、夕食の食材をスーパーで買って、下ごしらえだけして戻ってくる。パッとお昼に戻って洗濯をして帰ってくる。近くでランチを食べて戻ってくる。こういったスタイルも全然ありだというふうに思っています。そういう意味で無理のない昼の診療所ですから、お昼休みを有効に使っていただければいいかなと思っています。
あとは先ほども言ったようにお喋り好きの方、おせっかいな方が多いですかね。クールな方はあまりいらっしゃらない気がします。
Q. クリニックの特徴を教えてください。
院長である私が親から当院を継承するまでには、消化器内科、代謝内分泌、そして高齢者医療、こういったものを特徴とする病院で研鑽を積んできましたので、いわゆる総合診療としてうちは機能しており、基本的には昔ながらのクラシックな診療スタイルにこだわっています。
さらにここに小児科専門医であるうちの妻、これに加えて大学病院から循環器内科、呼吸器内科、小児科の先生たちもお手伝いに来ておりますので、ちょっとした相談からいわゆる専門的な高度医療への連携、これにも努めております。
また、ちょうど23年ぐらい前に建物ごとしっかり変えましたので、それなりの清潔感のある診療所になっているんじゃないかなというふうに思っています。
Q. クラシックな診療スタイルとはどのようなものですか?
極端にいうと、近代的な病院・診療所へ行くと、患者さんが入ってきたときに先生は前のカルテを画面上で一生懸命確認しつつ、ずっとキーボードを叩きながらお喋りしている。私の言ったことがちゃんと打ち込まれているかどうかを確認するために、患者さんも画面を見ている。検査データはこうなってます、と言って2人して画面を見ている。じゃあ次の検査とお薬を出しておきますからと言ってずっと2人して画面を見ていて、はい、じゃああとは外でお待ちくださいとなってしまう。
この人はどんな顔で、体型はどうで、どんな服を着ていたかとか、なかなか直接患者さんを診る部分にあまり重点を置いていないっていうのがなんとなく聞こえてくる。うちでは直接触る、直接血圧を耳で聞く、聴診器は必ず当てる、いろんな気になるところ、足のむくみであるとか、それこそ帯状疱疹はないかどうか、一回しっかりシャツをまくってもらう、こういったところが原則的な診療のスタイルだと思っているんで、そこにはこだわっています。
Q. 地域医療においてどのような役割を担いたいと考えていますか?
簡単に言えば僕ら地域住人が地域医療に携わっているので、近所のおじさんが診察をしてくれているという感じ。要するに我々は衣食住を分離しておらず、診療所と自宅というのがほぼ隣接しているので、そういう中では特別なことは考えていません。当たり前のことをしているというだけになります。
日頃、一歩玄関を出ればすれ違うような方たちを診ていますので、診療のスタイルとして、今日の心配事をここで基本的には完結するような、そうしたお話がじっくりできるように努めています。今日で完結というのは、もちろん血液の検査を今日しておくから明日には結果が出るよ、じゃあ画像の検査を近くの病院でやってもらうから結果が出るまで心配しないで待ってなさいとか、そういったものを含めてこの日の心配事を一つ一つ解決できるような、納得していただけるような診療に心がけているというところかと思います。
Q. 他の病院にはない、当院ならではの強みはなんですか?
地域の方とちょっとしたすれ違った時に「ちょっと今日こういうことが心配なんだよね、後で行っていい?」とか「じゃあいつ行ったらいい?」なんていう相談は、道を歩けばいろんな方たちから声をかけられます。日曜日であれお正月であれ、いつでもお話をする機会はありますので、パッと診療所以外でも簡単なサービスができる、これが特徴なのかなと思います。
あとは、今お話したように、もううちは昔からずっとここで診療を続けていますので、僕の子供の頃を知っているおじさんおばさん達もいれば、逆に子供の頃、僕らが保育園で診ていたお子さん達がおじさんになっているケースもある。そういった意味では、お互いが子供から大人まで、家族構成まである程度分かっている方たちが非常に多いのが特徴なのかなと思います。
新しい患者さんのつもりで僕ら診察していると、僕は子供の時にはここにかかってましたとか、先生の親父さんの時、おじいさんの時、うちではよくかかってましたよなんていうお話をよく聞くことがありますが、その辺が地域密着の診療所であるうちのスタイルかなと思います。
力を入れている診療はありますか?
もともと僕が消化器内科をやっていましたので、上部消化管の内視鏡は当院でもしています。そしてちょっとした腹痛等に対してはすぐにお腹のエコー、超音波検査を当てたり、あとは血液検査なんかももちろんですし、循環器内科の先生たちもお手伝いに入っていますので、心電図とかホルター心電図、24時間心電図、こういったものも積極的に使って検査をしています。
さらに肺がん検診など、各種健康診断には我々も一生懸命ちょっと努力をしています。ちょっと咳が長引いているとか、ちょっと心配であるとかっていう方たちはすぐに胸のレントゲンを取る。そしてすぐに近隣の病院等でCT画像、こういった連携を取りながら必要であればさらに精密検査、などと結びつけるようにしています。呼吸機内科の先生もこちらにお手伝いに来ていただいていますので、しっかりとサポートしてもらって、経過観察にも役立てています。
最新の機械など設備はありますか?
当たり前の機械は一通りは揃えているつもりではあります。最新の機械を使うというよりも、お話を聞くこととじっくりあるものを使いながら丁寧に調診をしていくとか、そういったところがうちの特徴なのかなと思います。あとは近隣の病院が高度先進の医療機器を備えていますので、そういった施設の共同利用、こういったものをフルに活用させてもらっています。
Q. 今後の病院の展望や大事にしている事について教えてください。
今この地域には新しい病院や診療所、特に新しい診療所が相当に増えてきています。さらに新しいマンションとかが今どんどん出来ている地域なので、新しい住人も増えてきます。
それぞれの診療所にそれぞれの機能があると思いますので、我々のところはなんでもかんでもいらっしゃい、というより、あえてうちを選んでいらっしゃった方たち、そういう方たち一人一人を大事にできるような、そういった医療をしていきたいなというふうには思います。
仕事をしていて嬉しい瞬間はありますか?
例えば女性の方たちがお食事を作るとして、そのお食事を残さず食べて、黙っててでもおかわりをしてくれたら嬉しいって思うと思うんです。
そういう意味では、医療も同じで。なんだかんだ言っても治る病気ばっかりじゃないです。ただそれでもやはりまた次いらっしゃって相談をしてくる。こういう時に少しはうちも役に立っているのかな、少しは頼られているのかな、そういう実感があることが僕らにとっては一番やりがいを感じるかなというふうに思っています。
スタッフさんもそれを一緒に共有できるように、我々としても努力したいなと思います。
Q. 当院に興味を持ってくださった方へ、メッセージをお願いします。
我々の診療所というのは女性の職場だと思います。基本的にはほぼ女性だけなんですけれども、そういった中で、院長は男、スタッフは全員女性、これだと少し距離感があるというふうに思います。
そういう中で、うちの場合にはちょうど妻が小児科で一緒に診療所に携わってますので、副院長である妻がスタッフのちょっとした日頃のいろいろな相談、こういったのを受けるワンクッションの役目をしっかりしてくれてますので、そういった意味では働きやすいと思います。
うちは一人一人が忙しいような診療所というのは基本的に望んでいません。一人一人がある程度余裕のある仕事ができるように、スタッフの数である程度カバーしようとは思っています。そういう意味では、働く側としても、どちらかというとちょっと気が楽な職場になるように努めているというのがうちはのスタイルですので、ぜひタイミングが合えばうちでお手伝いをしていただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
地元を歩けば見知った顔がたくさんいる、赤ちゃんも子どももお母さんもお爺ちゃんも、近所の人はみんな診ているし、自分も逆に見守ってもらってきた、と笑顔で語る院長。とても穏やかな空気が流れる医院でした。
